北極の日

バラエティ
 4月6日は「北極の日」です。

 なぜ、この日が北極の日になったのでしょう。

 今回は、北極に関するいろいろなウンチクをお教えいたします。

 実は、北極って砂漠なんですよ。


「北極の日」制定のわけ


 地球のように自転する天体の「最北端(北緯90度)」が「北極点」です。たくさんの冒険家が、ここに到達しようと試みました。しかし、なかなか成功しませんでした。

 1876年に北緯83度、そして、1900年には北緯86度と、北緯90度に迫りましたが、過酷な環境のため、北極点への到達は断念を繰り返します。

 しかし、1909年4月6日、アメリカのロバート・ピアリーたちが、ついに犬ぞりで北極点に達しました。それを記念して、4月6日が「北極の日」に制定されたというわけなのです。

 ただし、「もっと早くに自分が到着した」と主張する人も現れたり、「ピアリーたちは、厳密には北緯89度57分までの到達だった」と言う人も出てきたりと、ピアリーの北極点到達には、異論もあります。

 そこで、現在は、「ピアリーたちの業績をたたえる日」というより、「北極について考える日」という意味合いが強くなっているようです。


北極と南極の違いは?


 地球の最北端は北極、最南端が南極ですが、何か違いはあるのでしょうか。実は、いろいろあるのです。

 世界地図を見ると、最南端に「南極大陸」と示されているように、南極は、氷の下に「大地」があります。

 一方の北極には大地がありません。北極は、海の上に浮かんでいる「氷のかたまり」なのです。これが気温の差を生んでいます。北極の方が、南極より、あたたかいのです。

 理由のひとつは、陸地よりも、海の方が熱を保持しやすいという点があります。なので、海上に浮かぶ「氷のかたまり」の北極の方が、陸地の南極より、気温が高いのです。

 もうひとつの理由に標高の違いがあります。北極の氷の厚さは最大で約10m。南極は陸地の上に氷があるため、平均の高さは約2500mもあります。山の上に行くほど気温は低くなりますね。この理屈で、南極の方が気温が低くなっています。

 とはいうものの、北極の平均気温はマイナス約70度で、南極はマイナス約90度近くあります。南極よりも気温が高いといっても、北極が厳寒であることに変わりはありません。

 北極と南極の生態系も違っていますよ。北極にはホッキョクグマがいますが、南極にはいません。また、南極にはペンギンがいますが、北極にはいません。

 その理由は、クマは北半球を、ペンギンは南半球を発生の起源としているからだそうです。赤道をこえて、はるばる地球の反対側まで、どちらも辿り着けなかったからだといわれていますよ。


北極も南極も砂漠


 実は、北極も南極も砂漠なのです。と言うと、砂漠に対し、ラクダが歩いている「灼熱の砂地」のイメージを持っている人は驚くかもしれませんね。

 しかし、砂漠は「年間降雨量が250mm以下で、降雨量より蒸発量の方が多い地域」と定義されるので、雨の降らない北極と南極は「砂漠」ということになってしまいます。

 世界最大の砂漠は、サハラ砂漠といわれていますが、砂漠の定義に従って考えると、なんと第1位は南極で、第2位に北極が来ます。第3位がサハラ砂漠になるのです。意外な結果に、びっくりの北極と南極ですね。

 4月6日の前後は、「北極の日」にちなみ、ふだん、あまり意識することのない地球の最北端と最南端に、思いをはせてみるのもよいかもしれませんよ。



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