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夢は友達に



「夢とつきあうときの態度として望ましいのは、夢に対して友人としてふるまうことだ」

--ユング心理学の世界的指導者として知られるジェイムス・ヒルマン博士は、その著書の中で、こんなことを言っています。

では、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。ヒルマン博士がすすめるのは、自分が見た夢をよく思い出して夢日記をつけることです。そのときに大切なことは、いたずらに夢を分析しようと思わないことだと、博士は述べています。

そもそも私たち人間は、何にでも説明をつけたがるクセがあります。不思議な夢や怖い夢を見たときも、「なぜそんな夢を見たのだろう」と、あわてて答えを探そうとするものです。

しかし、「夢に時間を与えてやりなさい」と、博士は言います。強引に解釈して、自分を無理やり納得させたとしても、夢と友情を結ぶことはできません。

それよりも、恥ずかしがりやで気まぐれな友人とつきあうときのように、いつも心のどこかに夢の居場所を作り、夢が自分から語りかけてくるときを、気長に待ってみてください。

夢は、人間の友人と同じように、本当はあなたに理解されたがっているのですから。