自分の夢と密接に向き合うようになると、予想していたよりも深い意味を持った内容が多いことに気がつくのではないでしょうか?
今回はその中から、逆夢、正夢、予知夢についてお話ししていきましょう。
逆夢というのは、夢に見たのと正反対の現象が現実に起きてくることです。
よく知られているものでは、死産の夢、恋人と別れる夢、仕事に大失敗をする夢などがあります。
そしてどれも現実では、健康な赤ちゃんを出産し、恋人からプロポーズされ、仕事は大成功を収めるのです。
たいていの逆夢は、人生の大きな転機やストレスに備えて事前にカタルシスを経験しておくためだろう、とされています。
どうして正反対の現象として夢に見るのかは不明ですが、その方が問題により強く注目しやすくなるのは確かでしょう。
さて逆夢の反対が正夢。
これは見てからだいたい二、三日以内に、夢に見たとおりの現象が起きてくることです。
正夢は逆夢ほどのショックはないものの、やはり内心で分かっていることに備えるために夢で予行演習をするのだろう、とされています。
ただし、正夢の場合は夢自体はぼんやりしているのが特徴です。
例えば何かをもらうような夢を見たら、恋人からプレゼントが。するとその瞬間に夢の記憶も修正されて、ああ正夢だったんだ、となることが多いようです。
いささかご都合主義的ではありますが、これが正夢に吉夢が多いとされる理由でもあるでしょう。楽しい気持ちになれるならば、そんなに目くじら立てなくても、という気もしますね。
この正夢と似て異なるのが予知夢です。予知夢の特徴は
1 見たときは印象が強いが意味は分からないことが多い
2 忘れようとしても忘れられない
という2点です。
ある例では、少女が自分によく似た成人男性が背広をきて身支度しているという夢を忘れられずにいたら、15年後のある夜、ダンスの舞台に立つためにタキシードを着てメイクをしている自分を鏡で見て、あのときの夢だ! と卒倒しそうになったとか。
そんな長いスパンで作用する予知夢は、潜在意識よりはるかに大きくて不思議な何か、を感じさせる夢といえるでしょう。
ヘイズ 中村
病弱な幼少時代を多くの書籍を友に過ごし、神秘世界へのあこがれを募らせるようになる。中学生頃から本格的に西洋密儀思想の研究を開始、成人してからは複数の欧米魔術団体に参入し、学習と修行の道に入る。メディアを通じて伝わるギャップに嫌気がさし、現在はメディア出演NGながら、魔女・占い師として、様々な魔術書や占い書の翻訳と執筆を主な活動とし、現在も第一線で活躍する日本魔女界の重鎮にして、日本屈指の占術家。
他にも気になる夢を見たときは、夢辞典で検索してみてくださいね。