夢の中に好きな人が…編
◆好きな人
「好きな人が夢に出てきたら、向こうがこちらに好意を持っている、と聞いたことがありますが、本当ですか?」と聞かれたことがあります。
実は、こうした考え方は、古代から日本に伝わっています。
好きな人のことを思っていると、眠っている間に体から魂が抜け出し、思いを寄せる人のもとへ自然に行ってしまう、というのです。
「ある人の夢を見たが、その人は私のことが好きなのだろうか」という内容の和歌なども残っています。
古代の日本人は、こうした状況のことを「あくがる」と表現しました。
「何かに心ひかれて落ち着かない状況になり、魂が体から離れる」というような意味です。
漢字で書くと「憧る」。
もうお気づきでしょうが、今の「憧れる(あこがれる)」という言葉のもとになった表現です。
肝心の、相手が自分を思ってくれているかどうかについては、
「そういう可能性も充分にある」ということになるでしょうか。
いずれにしても、「昨日、あなたの夢を見たよ!」と話しかけてみるきっかけにはなりそうですね。