「お彼岸」という言葉は聞いたことがあるが、その意味って何? やったら良いことはあるの?
そんな人が多いかもしれませんね。
お彼岸は単なる仏事ではありません。開運パワーをもたらす絶好の機会でもあるのです。
今回は、そんなお彼岸について、いろいろとお教えいたします。
お彼岸とは
太陽が真東から昇り、真西に沈むのが「春分の日」と「秋分の日」です。
「春分の日」を真ん中(中日)とし、中日の前の3日と、中日の後の3日を加えた合計7日間が「春のお彼岸」となります。同様に、「秋分の日」を中日とした7日間が「秋のお彼岸」です。
2024年の「春のお彼岸」は、3月20日が中日となるので、3月17〜23日までとなります。
ご先祖様のいる場所が「西」にあると考えられていた古い時代、
西方にいるご先祖様への思いを込め、真西に沈む太陽を拝んでいた習慣が、お彼岸の原型ともいわれていますよ。
お彼岸は切り替えのタイミング
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。冬の寒さは春彼岸の時期にやわらぎ、夏の暑さは秋彼岸の頃までには落ち着きをみせるという意味です。
昼と夜の長さが等しくなる春分と秋分の日は、冬から夏(冬ごもりの状態から活発な活動)へ、そして、夏から冬(冬支度)への切り替わりのタイミング。この切り替えを忘れ、いつまでも冬モード、あるいは夏モードで過ごしていると、運気に悪影響を与えてしまいますね。
そこで、気持ちの切り替えの意味と、新モードで必要となるパワーをご先祖様からいただく目的で、ご先祖様を敬う「非日常のイベント(お彼岸)」が設定されたといわれています。
春彼岸と秋彼岸の違い
気持ちのリセット、そして、新しいモードで元気に過ごしていくためのご先祖様の加護を得るという意味では、春彼岸も秋彼岸も、目的は同じです。
しかし、私たちからのご先祖様へのメッセージは若干違ってきます。
秋は、いろいろな意味での「収穫」への感謝の思いをベースにしていけばよいのに対し、春は、「こうしたい」「あれがほしい」「このようにありたい」など、さまざまな意味での、今年の「豊作」への願いを中心にしていくといいです。
そのようなメッセージを伝える相手は他人ではありません。あなたの幸せを願っているご先祖様です。
本当の気持ちを隠そうとしても、ご先祖様は、あなたのことをすべてお見通し。恥ずかしがらず、具体的に、そして正直に、あなたの願いをご先祖様に伝えてみてください。
祈願の日が、たった1日だけだと、「あっ、伝え忘れていた」ということにもなりかねません。なので、お彼岸は7日間もあるのです。
仏壇などを綺麗にしたり、お墓参りをする習慣は、ご先祖様を意識する時間をじっくり取って、ご先祖様との関わりを増やし、さまざまな願いを伝えるためでもあります。
春のお彼岸の時期は、今年1年のあなたのプランや、今後の望みを、ご先祖様にじっくりと伝え、ご先祖様のサポートを受けられるようしていくといいです。
あなたの体を作ったのはご先祖様。ご先祖様はあなたの体に宿っていますので、忙しくてお墓参りができない場合は、自分の内奥に気持ちを向け、ご先祖様へのサポートを祈願するといいです。
以上のことを参考にし、これから訪れる春彼岸を有効に過ごしてくださいね。