3月22日は「世界 水の日(World Water Day)」です。1993年の国際連合の総会で、「世界の人が水について考える日」として制定されました。
日本は水が豊富なので、身近すぎ、「あるのが、あたりまえ」といった感じで、あまり水のことを考える機会がありませんね。でも、よく考えてみると、水は、非常に不思議な性質を持っているのです。
今回は、スピリチュアルな観点も含めて、水の不思議について、いろいろお教えいたします。
水の特異性
水は、他の液体と比較すると、「異常」といってもよいほどの性質をいろいろと備えています。
たとえば、コップに入った水の中に氷を入れると、氷は浮かびますね。「あたりまえ」と思ってしまいますが、普通の液体は、個体になると重くなるため、氷のように浮かぶことはなく、沈むのです。
人体の約60パーセントが水といわれています。体温が維持できるのは水の比熱が非常に大きいため、栄養分を効率良く吸収できるのは、水の溶解能が非常に高いためなど、私たちの命を支えているのは、他の物質には見られない「水の不思議な性質」によるところが大きいのです。
スピリチュアル的な観点でいうと、水の不思議な性質は、スピリチュアルなエネルギーを吸収するところにあります。昔の人は、このことをよく知っていて、生活の中で、水のスピリチュアルな特異性を活用していました。
邪気を流しましょう
体に邪気が溜まっているようで調子が悪い。そんなときは、右手に水をかけるだけでラクになりますよ。
水が邪気を吸収し、体の外に運び去ってくれるからです。
もっとスッキリしたい場合は、お風呂の湯船にゆっくりとつかり、出ると同時にお湯を捨てる。あるいは、シャワーの勢いを強くし、頭からお湯を浴びる。そうすると、邪気が洗い流されていきますよ。
昔の人は、神仏に祈願する前に、身を清めようと、水を浴びたり、川や海に入ったりしました。
これは「水垢離(みずごり)」と呼ばれる所作で、水の特異な吸収力を利用したものです。
念をキープしましょう
邪気払いには「動く水」が役立ちますが、「動かない水」も利用価値が高いですよ。
静止した水の表面(水面)には、スピリチュアルなエネルギーが固定されていきます。水面に動きのない沼や池に「幽霊や妖怪が出る」との伝説があったりするのは、そのためです。
神棚に水をお供えしますが、器に入った水は動きを止めていますね。
静止した水を置くことで、聖なるエネルギーを固定しようとしているのです。
これは応用できますよ。たとえば、瞑想するとき、そばに動きの止まった水を置いておくことで、瞑想を安定的に深めていくことができます。また、金財運をアップさせたいときに、西の方向に、白い小皿に水を入れて置いておくと、金財運に必要なスピリチュアルエネルギーを固定させることができますよ。
以上のことを参考に、水の恩恵を享受してみてくださいね。水は、とても不思議な性質を持っていますよ。