11月8日は「X線」が発見された日です。
X線が発見されてから、私たちの生活は、ずいぶん便利になりました。
でも、X線の恩恵を受けてはいるものの、X線についてはよくわからないと言う人は少なくないと思います。
そこで、今回は、開運の観点も含め、X線について、あれこれ、お教えいたします。
X線とは
X線を発見したのは、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンです。1895年11月8日のことでした。彼は存在を確認したものの、正体がよく分からなかったため、未知数を表す数学記号の「X」を使って、「X線(「謎の光線」の意味)」と命名しました。
発見者の名前をとって「レントゲン線」と呼ばれることもありますね。
X線を調べているうち、彼は面白いことに気づきました。紙や木は可視光線を通しませんが、X線は透過します。
でも、骨や鉛など、密度の高い物質に対しては不透過であることがわかりました。
試しに、彼の奥さんの手で実験したところ、手の骨と金属の結婚指輪だけが写ったX線写真が撮れたのです。そして、この手の写真を見た多くの人が衝撃を受けることになりました。ここからX線の歴史が始まるのです。
当初は娯楽用
X線は、最初は、娯楽用として世界に広まりました。
レントゲンの奥さんの手のようなX線写真が簡単に再現できたので、自分も同じものを撮りたいという人が殺到し、専用の写真館ができるほどだったそうですよ。自分の手のX線写真を撮ることは、当時の流行だったのです。
また、手品にもX線は活用されました。たとえば、箱を持った人にX線を照射し、箱の中を調べ、「千里眼」と称して箱の中の物品を当てる出し物が世界各地で行われました。日本でも、東京の浅草にあった「珍世界」が、X線を使った出し物の常設小屋として知られていますよ。
しかし、こうした娯楽は次第に飽きられ、忘れられるものです。X線もこの運命をたどるのかと思われましたが、医療分野で使われることになりました。
これが、おなじみの「レントゲン写真」ですね。
さらに、物体を破壊せずに行う内部の傷などの探索、そして、空港・飛行場における搭乗前の手荷物検査、食品分野における出荷前の異物混入検査など、見せ物にすぎなかったX線が多方面で活用されるようになっていきます。こうして、私たちは、X線の恩恵を受けることになっていったのです。
偶然の出来事
レントゲンは、見つけようと思ってX線を発見したわけではありません。1895年11月8日、いつものように、彼は大学の実験室で研究をしていました。そして、家に帰ろうとした彼は、実験装置のスイッチを消し忘れていたことに気がつきます。
慌てて、実験装置のそばに行くと、黒い紙で覆われた実験装置の近くにあった蛍光板が光っていることに気づきました。
あれっ、この光は何だ?
こうしてX線を発見したというわけなのです。
実験装置のスイッチの消し忘れ、そして、そばに、たまたま置いていた蛍光板。この偶然の重なりが、X線を見つけるきっかけとなりました。
スピリチュアル的な観点で言うと、普段ないような偶然が重なって、不思議なことが起こることを「奇跡」と呼んだりします。
たとえば、「24日」に不思議なことが起こる確率が高いといった具合に、奇跡は数字(数霊)に引っ張られ、反復して起こる場合があります。
このことを、「特定の日付になると、時空に偏りが生じ、普段、起こりにくいことが起きる」と説明する人もいますよ。
レントゲンがX線を発見した11月8日の前後も、時空に偏りが生じ、奇跡が起きやすくなっている可能性があります。みなさんのまわりでも、普段、起こらないような良いことが起こるかもしれませんよ。
なので、11月8日の前後の数日は、普段、起こらないような出来事に注目してみてください。
レントゲンのように、そこから世界を変えるような素晴らしい何かが、あなたの目の前に現れるかもしれません。