寝ている人が見ている夢が解析できる…なんて、まるで映画の世界!
しかし、現代の科学はその領域まで踏み込んでいるのです…!
国際電気通信基礎技術研究所の脳情報研究所・神経情報学研究室の研究チームが、
睡眠中、人がどんな夢を見ているのか、脳活動の解析によって内容が解読できることを明らかにしたそうです。
脳活動の解析って?
果たしてどんな方法なのでしょうか。
3人の被験者、約200回夢を報告
3人の被験者に脳波計をつけた状態で装置の中で寝てもらい、リアルタイムで脳活動を計測して睡眠状態を判定したそうです。
夢を見ている状態の睡眠脳波パターンが出たらすぐに被験者を起こし、その時に見ていた夢の内容を言葉で報告してもらう…という作業を繰り返し、各被験者について約200回の夢を報告したというのだから、大変な作業です!
寝ている時に起こされるなんて、ストレスがたまりそうですね…。
報告された夢の単語を抽出、カテゴリに分けアルゴリズムを構築
夢を見ていると脳波でわかったら被験者を起こし、夢の内容を報告してもらい、報告後すぐに寝て、夢を見たら再び起こし…という被験者も研究者もどっちも根気のいる作業。
そこで集めた夢のデータから単語を抽出し、カテゴリに分け、そのカテゴリが含まれているかどうかを予測するパターンのアルゴリズムを構築。
これを用いて、睡眠中の脳活動を解析し、夢の中に現れるもののカテゴリ情報を解読することに成功したのだそうです!
つまり、おおまかなカテゴリで、どんな夢を見ているかが分かるようになったということですね。
いずれは「色」や「形」という画像情報も解析出来る?!
どうやら起きている時と寝ている時(見ているものが同じなら)、脳活動パターンの共通性は認識されているようです。
現在、色や形という映像的な解読はできないようですが、将来的には多様な夢解読が出来るよう鋭意研究中だとか。
まるで映画を見るように、あなたの大切な人たちの夢を覗き見ることが出来る時代がやってくる……のかもしれません。
他にも気になる夢を見たときは、夢辞典で検索してみてくださいね。