夢の動力2
前回は、眠っているときに外部から受ける刺激が、その人にさまざまな夢を見せるというお話をしました。
しかし、夢の動力となるのは、それだけではありません。もうひとつ重要なものに、身体の内部の感覚があります。私たちの感覚は、目覚めているときは外界に向かって開かれています。
ところが眠りに入ると、目を閉じることで視覚がシャットアウトされるほか、聴覚や嗅覚などへの外部からの刺激も、起きて活動しているときと比べて小さなものになります。
そうした状況でクローズアップされてくるのが、身体の内部の感覚です。
つまり、ちょっとした胃の違和感や、息苦しい感覚などが、それに関連する夢の引き金になるのです。こうしたことをうまく利用すれば、病気や体調不良をいち早く発見できる、と考える人もいるようです。
覚醒中にはまだ感じられない小さな異変を、夢の中で感じとることができるというのです。みなさんも、夢の中で体のどこかが苦しかったり痛かったりしたら、自分の体調を慎重にチェックしてみるといいかもしれません。
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