なにか探し物をしているとき、「にんにく」とつぶやきながら探すと見つかる。
子どもの頃、そんなおまじないを聞いたことはありませんか?
大人になってもダメ元でつぶやいていたり、実はおまじないってかなり生活の身近にあるものです。
テレビでも話題になった、「はさみのおまじない」を試したことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。探し物が見つからない時に、はさみを顔の前、または横でチョキチョキ動かしながら、「はさみさん、○○はどこにありますか?」と聞くおまじないです。
不思議と探し物が見つかると、話題になりましたね。
叶うと信じてなくても、何かの足しになるならやってみよう、と試すことができる気軽さも、日常に近い存在なのかもしれません。
そんなおまじないについて、今回はお話ししましょう。
おまじないってなに?
「呪う(まじなう)」。
この文字を見てしまうと、人を恨んだり、憎んだりと負の感情を連想する人は多いと思います。
口に兄と書きますが、この兄は、頭の大きい人、神など超越した存在に祈りを捧げる人、つまり巫女を表すという説と、繰り返すという意味があるという説があるそうです。
どちらにしても、繰り返し祈りをささげるというおまじない的な意味があります。
おまじないは、ある特定の儀礼や所作を繰り返し行うことによって、環境に影響を与える効果を得るものです。
イメージを強く持てば持つほど、その影響は大きくなるといわれています。
戦国武将たちのおまじない
戦国武将たちは、鎧や兜を入れて運ぶ入れ物に、必ず春画を入れていたという話があります。これは、おまじないだったそうです。
どうして春画を入れていたのか、その理由は定かではないようですが、戦に勝ってまた楽しいことをたくさんしようという意気込みなのか、戦と真逆の生命をつくる営みに自分の命を託したのか……勇ましく戦場を駆け抜ける武将たちもおまじないを用いていたというのは非常に面白いことですね。
おまじないを成功させるコツ
欲求を満たすため、願望を叶えるため、悪い状況をよくするため、理由は様々ですが、せっかくおまじないをするなら、願いを叶えたい! と誰しも思うと思います。
おまじないを叶えるには、コツがあります。毎日毎日繰り返し行うことを無意識化するのです。
例えば、毎日顔を洗うと思います。顔を洗う理由としては、衛生管理や美容のためですね。しかし、毎日「顔の衛生を保たなくては!」と思いながら顔を洗っている人はいないと思います。
何も考えずに、毎朝、寝る前、汗をかいた後などに行うものですよね。これは、無意識化の状態になっているといえます。
おまじないも同じように無意識化するのです。
例えば、「お金がほしい」というおまじないをするとします。その所作を行う時に「お金がほしい! お金がほしい!」と強く念じるよりも、
顔を洗うように、歯を磨くように、毎日行う当然の行為にするのです。
「まだお金が入ってこない!」「いつ宝くじが当たるんだ!」とまだか、まだかと叶うことを待たないで、願い事自体を忘れ、しかし、おまじないは息をするように続けるのです。
そうすることで、願いは叶いやすいといわれています。
強い願望を意識からはずすのは難しいとは思いますが、ぜひともチャレンジしてくださいね。