おうし座は、古くから親しまれてきた星座です。
大きな星座で、形がわかりやすく、星をつないで、牛の形を連想するのが簡単にできるからなのでしょう。
今回は、そんなおうし座についてのウンチクを、神話も含め、いろいろとお教えいたします。
おうし座の見つけ方
おうし座を探すには、まずは形がハッキリしていて見つけやすいオリオン座を探してみるといいです。
オリオン座を見つけたら、オリオンのシンボルともいえる三つ星の並びを、そのまま、西の方にたどってみましょう。そうすると、すぐに、赤い色の星が目につくはず。
この赤い星はアルデバランで、おうし座が表している牛の右目にあたるため、英語では「ブルズ・アイ(おうしの目)」とも呼ばれていますよ。
そこからV字に並んだ星が目につきますが、これが牛の顔にあたります。V字の先端部分が2本のツノです。
こうして眺めていくと、大きな牛の姿が、なんとなく夜空に浮かび上がってきます。
おうし座にまつわる神話
おうし座は、古くから親しまれている星座なので、いくつかの神話を持っています。
代表的なのは、エウロパとゼウスが登場する物語です。
ゼウスは、ギリシャ神話に登場する神々の中心的な存在で、宇宙を支配し、天候を操る神として人々に崇められていました。でも、美しい女性には目がないという人間的な側面も持っています。
そんなゼウスのもとに、「フェニキアには絶世の美女、王女エウロパがいる」との情報がもたらされました。
ゼウスが下界を眺めてみると、野原で遊んでいるエウロパがおり、彼女のあまりの美しさに魅了されてしまいます。
そこでゼウスは、牛に変身してエウロパに近づきました。エウロパは、美しい毛並みの牛に心を許し、うっかり牛の背中に腰を下ろしてしまいます。
そのとき、牛は立ち上がり、猛然と西に向かって駆けだし、野を越え、山を越え、ついには海を渡って、クレタ島に辿り着き、ここでゼウスは自分の正体を現して、エウロパに思いを告げ、結ばれることになりました。
このゼウスの化身の牛が、おうし座が表している牛なのです。
ちなみに、エウロパは、故郷のフェニキアから西に連れて行かれましたが、フェニキアから西に位置する土地のことを、彼女の名前をもとにして「ヨーロッパ」と呼ぶようになったという言い伝えもあります。
あなた自身の神話で楽しみましょう
星空をのんびり眺めると、宇宙パワーを享受できるので、スピリチュアル的な観点からもオススメ。
でも、ずっと星空を眺めていると飽きてきます。そこで、昔の人は、星に物語を組み込んだのです。そして、その物語を思いながら、長時間、星空に親しんでいたのでした。
みなさんも、おうし座から自由に好きな物語を作ってみてはどうでしょう。
おうし座でもっとも目立つ赤い星のアルデバラン、その周辺にあるV字に並んだ星は、いろいろなイメージを喚起してくれるはず。
こうして、星空にゆったりと親しむと、宇宙のパワーを吸収でき、運気が底上げされていきますよ。
どうぞ、参考にしてくださいね。