かたい鱗に覆われた人食いライオン しし座の神話

バラエティ
 しし座は、形の整った分かりやすい星座で、昔から、ライオンの姿にイメージされてきました。紀元前600年頃には、すでにライオンのイメージで、人々が眺めていたと伝えられています。

 2001年の11月には、しし座流星群が出現し、1時間に3000個もの流れ星が観測され、天文ファンが熱狂しました。しし座は、時々、このような大量の流星が目撃できる場所でもあることから人気があります。

 今回は、そんな、しし座についてのウンチクを、神話も含めて、いろいろお教えいたします。


しし座の見つけ方


 しし座の目印になるのは1等星のレグルス、そして2等星のデネボラです。

 レグルスを心臓、デネボラを尾の先とイメージすると、立派なライオンの姿が浮かび上がってきますよ。

 ししの頭の部分には、「?」を裏返しにしたような特徴的な星の配置があります。この星の並びは「鎌」のようにも見えることから、「ししの大鎌」と呼ばれていますよ。

 足の部分も入れて星座全体を見ると、「思ったよりも大きいな」と感じる人が少なくないかもしれません。しし座を実際に眺めてみると、その大きさに、さすがは百獣の王「ライオン」の星座だと実感できますよ。


しし座にまつわる神話


 ヘラクレスには、自分の妻子を殺してしまった罪をあがなうための12の難業が与えられていました。そのひとつがネメアの森のライオン退治なのです。

 ネメアの森には人食いライオンがいました。たくさんの人が退治しようと試みましたが、このライオンは、かたい鱗で覆われているため、矢も通さず、刀で切りかかっても折れてしまい、退治することができませんでした。このライオンをやっつけるためにヘラクレスがやってきたのです。

 まず、ヘラクレスは棍棒で殺そうとしました。でも、棒が折れてしまいダメです。

 そこで、ヘラクレスはライオンに馬乗りになり、怪力でライオンの首を三日三晩絞め続け、ようやくライオンの息の根を止めることができたと伝えられています。

 このような強いライオンは、かつて地上に存在していませんでした。ヘラクレスの偉業を讃える意味もあり、その後、この稀有なライオンは天に上げられ、しし座になったのです。


しし座からパワーをもらいましょう


 百獣の王と呼ばれているライオン、その中でも、最強のライオンが天に上げられ、しし座となりました。

 このライオンが、あなたの味方になり、いろいろと助けてくれる。そんなイメージでしし座を眺めてみるといいですよ。大宇宙の強大なパワーが、しし座を経由して、あなたに注ぎ込まれてきますよ。

 元気がないときや、いっそう頑張らなければならないときなど、しし座に親しみ、パワーをもらうといいです。

 以上のことを、どうぞ、参考にされてくださいね。



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