みずがめ座は、5000年ほど前から知られていた最古の星座のひとつです。
そのような古い時代から知られていたということは、人を惹きつける何かのパワーを放っていたからなのでしょうね。
今回は、そんな、みずがめ座について、神話もまじえて、いろいろお教えいたします。
みずがめ座の探し方
みずがめ座は、4等星と5等星からできている暗い星座なので、探すのにはコツがありますよ。
まずは、みずがめ座の姿を星座図で確認してみましょう。
男が、水瓶をかつぎ、逆さになった瓶から水が流れ落ちている図が一般的ですね。その男性の足元には1匹の大きな魚がいて、流れ落ちた水は、その魚に注ぎ込まれています。
みずがめ座を見つけるには、魚を目印にしましょう。この魚は「みなみのうお座」で、「魚の口」という意味の1等星「フォーマルハウト」がキラキラ輝いています。なので、見つけるのは比較的簡単です。みなみのうお座が見つかったら、その上に、みずがめ座がありますよ。
みずがめ座は暗い星座なので、全体を捉えるのは難しいと思いますが、
星座図を思い起こして、みなみのうお座の上に、水瓶を担いだ男性を想像してみてください。
みずがめ座にまつわる神話
水瓶を担いでいる男の名前は、ガニメデスです。彼はあまりに美しすぎたため、神々にも、その評判が伝わっていました。そして、最高神のゼウスも、その噂を耳にしたのです。
ゼウスは、「そのような美しい男を人間界においておくのはもったいない。神々の世界に連れてきて、神々に酒をお酌する給仕の役割を与えよう」と考えました。そして、大鷲に変身し、ガニメデスを人間界から連れ去ります。
ガニメデスは神々に仕えることを光栄に思いましたが、残してきた父母が気がかりになりました。そして、ゼウスに「自分の姿を父母に見せてあげたい」と望みました。
ゼウスは、その願いを叶えて、ガニメデスの姿を星座にし、人間界にいる彼の父母に、元気な姿を見せることにしたのです。こうして、みずがめ座が生まれたといわれています。
聖水を味わいましょう
みずがめ座の付近は、水に関係するエピソードを持つ星座が多いです。星座のイメージが決められた太古の時代、これらの星座の近くに太陽の位置する月は雨季でした。そのため、水との関係が与えられたといわれています。
これらの星座を作った人々が住んでいた地域は乾燥帯です。そこに降り注ぐ雨は、文字通りの「恵みの雨」でした。
そういうわけで、みずがめ座から流れ落ちるとイメージされた水も、不老不死の美酒、無限の英知をたたえる神の水、この世を浄化する聖水とみなされてきました。みずがめ座を構成する星には「幸運の中でも、最も幸運なもの」という縁起の良い名前も付けられていますよ。
古代の人は、運気を向上させる何かのパワーが、みずがめ座の付近から降り注いでいることを直感していたのかもしれませんね。だからこそ、暗くて目立たないはずのみずがめ座に注目したのかもしれませんよ。
みなさんも、そんな宇宙から降り注ぐラッキーパワーに触れてみてはどうでしょう。
みずがめ座付近から、そのような聖水が降り注いでいるとイメージし、夜空を眺めてみると、宇宙の恩恵を受け取ることができますよ。