おひつじ座は、暗い星で構成されているために、目立たない星座です。しかし、2000年も前から、重視されてきた星座でもありますよ。
それは、何か秘密があるのかも。
それを知って、おひつじ座を眺めることで、あなたの開運に役立つパワーをもらえるかもしれませんよ。
今回は、そんなおひつじ座について、神話も交え、いろいろとお教えいたします。
おひつじ座の見つけ方
おひつじ座の目印となるのは、「ペガススの大四辺形」です。星座マップなどを参照し、ペガスス座とアンドロメダ座にある4つの星で作られる「四辺形」を見つけてみましょう。
見つかったら、南東の方向に目を向けてみてください。おひつじ座で一番明るい「ハマル」という星を見つけられるはずです。
次に、「ハマル」を基点にし、「へ」の字を左右反転したように見える星を探してみましょう。これが、おひつじ座の頭の部分です。ちなみに、「ハマル」は、アラビア語の「羊の頭」という言葉がもとになっています。この頭の部分から、星座図を参考にして、全体の姿をイメージしてみるとよいでしょう。
「へ」の字を裏返したような特徴的な星の並びが一度見つけられると、次からは、おひつじ座を、比較的容易に見つけることができるようになりますよ。
おひつじ座にまつわる神話
ギリシャ神話に登場する大神ゼウスは、黄金の毛を持ったヒツジを飼っていました。この羊は、黄金の毛を持っているだけでなく、空を飛び、人間の言葉を話すことができたと伝えられています。
テッサリアという国があり、その王には2人の子どもがいました。王は、その子たちの母と別れ、新しい女性を妻とします。継母となった女は2人の子どもを邪魔に思い、策略を巡らして殺そうとしました。
それを知った2人の子の実の母親は、ゼウスに助けを求めます。そして、ゼウスは黄金の毛の羊を送り、子どもたちの命を救おうとしました。
羊は天空から舞い降り、2人の子どもを背に乗せて逃げ去ります。しかし、途中で、1人の子が海に転落してしまいました。
おひつじ座の羊が後を振り返っているのは、背中から落ちた子どもを心配そうに見つめている姿なのです。
おひつじ座は1年の起点
おひつじ座は、黄道十二星座の「起点」となる星座です。これは、星占いが考え出された約2000年前の春分点が、おひつじ座にあったためだといわれています。
春分点とは、昼と夜の長さが等しい春分の日に、太陽の位置する天球上の地点のこと。寒い冬を抜け、ようやく暖かさが増して活動的になれる、いわば「新年度のスタート地点(起点)」ともいえる重要なポイントです。
昔の人は、冬の厳しさから救い出してくれる太陽の慈悲を感じていたのでしょう。
この思いが、危機に陥った人間を救い出す、太陽のように黄金色に輝く羊の神話を生み出したともいわれていますよ。
現在の春分点は、地球の首振り運動のために、隣の「うお座」に移っています。しかし、長いこと、人々が、おひつじ座に投影していた太陽への思いは、天空に残っていますよ。
「黄金色に輝く羊」のイメージが投影されているおひつじ座を眺めるときには、地球に「命のパワー」を吹き込んでくれる太陽への感謝の念を重ねてみるといいですよ。
同じような感情で、長いこと、おひつじ座を眺めていた先人の思いと共鳴して、宇宙のパワーがあなたに届きやすくなりますよ。
以上のことを参考に、おひつじ座に親しんでみてくださいね。