盆踊りの時期となりました。
昔から続いているものは、必ず、実利のあるもの、効果のあるものばかりです。形式だけで、やっても意味のないものは、早々に廃れていきます。
盆踊りが、長いこと続いているのは、やると良いことがあるからですよ。
でも、いったい、それは……?
今回は、そんな盆踊りの秘密について、お教えいたします。
念仏踊りとは
盆踊りに影響を与えたといわれているのが、念仏踊りです。「ナムアミダブツ」のような念仏を唱えながら、集団で、ジャンプを基調とした踊りをします。
「瞑想」と言えば、体を動かさない静的なものをイメージしてしまいますが、実は、体を激しく動かしながら忘我の境地に至る動的瞑想もあります。念仏踊りは、動的瞑想の代表格です。
はじめは念仏を唱えながら踊っていましたが、その後、歌いながら踊るようになっていきました。
音と動きを通して、深い瞑想に入る念仏踊りが、盆踊りに発展していったといわれています。
ちなみに、念仏を唱えながら踊るものを「踊り念仏」、歌いながら踊るものを「念仏踊り」と区別する人もいます。しかし、実のところ、念仏なのか、歌なのか、判別のつかないものも多く、区別は曖昧。なので、ここでは、双方をまとめて「念仏踊り」と表記しています。
盆踊りの種類
念仏踊りは1年中行われるのに対し、盆踊りは、お盆の時期限定で行われるものです。
盆踊りの方が、スピリチュアル的な作法としては、念仏踊り以上に洗練され、高度なものを持っていますよ。
盆踊りには2種類あります。
ひとつは、行列を作って、踊りながら練り歩く「行列踊り」、もうひとつは、みんなが輪になって、グルグル回りながら踊る「輪踊り」です。
盆踊りといえば、「輪踊り」をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、盆踊りの意味を知るには、「行列踊り」の方がわかりやすいです。秋田県の「西馬音内(にしもない)盆踊り」が有名ですね。
西馬音内盆踊りでは、踊り手が、笠を深くかぶったり、手ぬぐいで顔を隠したりし、さらに先祖の着物の端切れをパッチワークできれいに組み合わせたものを衣装としてまといます。
つまり、踊り手は「祖霊の象徴」なのです。
先祖との交流を行いやすいお盆の時期に、より祖霊を身近に感じ、ご先祖様からパワーをもらおうという意図が、この装束からわかります。
輪踊りの意味
ご先祖様の何よりの喜びは子孫の幸福です。求めれば、ご先祖様は、子孫に絶大なパワーを送ってくれます。そのパワーは強力。子孫の財運アップ、良き人との出会い、乱れた運気の調整などに絶大な威力を発揮します。
お盆の時期、音楽と踊りを通した瞑想状態に入ると、ご先祖様との繋がりが安定し、たくさんの恩恵が得られます。だからこそ、盆踊りが廃れないのです。特に輪踊りは、実利性が抜群。ご先祖様パワーを受け取るだけではなく、集落全体のためにパワーを活用するレベルにまで高めています。
ヒーリングの熟達者は、踊っている人の仕草、特に手つきを見てびっくりするそうですよ。
あの手つきは、スピリチュアルパワーを手から放出するときの仕草。
しかも、みんながグルグルと回っているので、ご先祖様由来のスピリチュアルパワーが中心に集結していきます。
昔は、厄年の人を輪の中心に立たせて厄祓いをしたり、大切な場所が中心になるように輪踊りをしたり、食物やお酒などを真ん中に置いてパワーを込めるなどしていたそうです。
各自が受け取ったご先祖様パワーを、さらに集落全体のために活用する技術が輪踊りに込められていました。
今も、輪踊りの中心には、実利性の高いご先祖様パワーが集結しています。体調の悪い人、運気がイマイチな人は、輪の中心に立ってみるといいでしょう。
以上のことを参考に、盆踊りを新しい視点で眺め、実利抜群のご先祖様パワーをゲットしてみてくださいね。