誕生石、誕生色のように「誕生木」があります。
特定の月に親しむと、運気に弾みがつく「ラッキー樹木」が「誕生木」に選ばれていますよ。
9月は「朴(ほお)」、「ホオノキ」として知られている樹木です。
でも、なぜ、9月の誕生木に選ばれたのでしょう。
今回は、そんなホオノキについて、スピリチュアルな観点も含め、いろいろとお教えいたします。
食物との関係が深い木
ホオノキは、古くから、人間の食べ物に「密接な関わり」を持ってきました。
ホオノキの「ホオ」は、もともと「包(ほう)」の意味で、大きな葉で食べ物を包んできたことに由来しています。現代で言うところの、食べ物をのせる「お皿」、お酒を飲むための「盃(さかずき)」、食品保存に使う「ラップ類」のような役割を果たしてきました。
おもに葉の部分が使われてきましたが、これには理由があります。ホオノキの葉は水をはじき、燃えにくく、香りがあるので良い風味がつくのです。さらに、殺菌・抗菌作用があるので食中毒を防ぎ、食材の保存にも役立ちます。
9月はホオノキの葉が十分な大きさになっており、暑さがゆるみ、食欲増進の季節。「ホオノキの大きな葉に、たくさんの食べ物を包み、暑さで消耗した体力を回復させよう」ということから、ホオノキが「9月の樹木」に選定されたというわけなのです。
聖なるホオノキの葉
神様に供える食べ物はホオノキの葉に乗せられ、また、水をはじく性質から、葉を筒状に折って酒器とし、神前に供えるお酒の器にも、ホオノキが利用されてきました。
ホオノキは、神様と関係の深い「食器」だったのです。
昔の人は、「食べ物は神様から与えられるもの」との認識が強く、ホオノキを使うことによって、神様がくださる神聖な食べ物が穢れのないまま、人間に届けられると信じていました。食に関わる、ホオノキのスピリチュアルなパワーを感じ取っていたのでしょう。
暑さでぐったりした心身に活力を取り戻したい9月、現代の私たちもホオノキの聖なるパワーを活用したいものですね。
ホオノキの活用法
火に強い葉の上に味噌と一緒に他の食材をのせて焼く「朴葉焼き」、食材を葉に包んだ「朴葉餅」「朴葉寿司」など、ホオノキの葉を使った料理は、今も各地に残されています。
ホオノキの葉の芳香と同時に、スピリチュアルパワーも転写されているので運気アップにもおすすめですよ。
あと、ホオノキの活用ではずせないのは「まな板」。
水に強いことと、音の良さが人気となっていますよ。お料理の最中、トントン……と、
まな板から発せられる音が良いと、料理を作っている人も、料理ができるのを待っている人も、食に対するテンションが上がりますね。
以上のことを参考に、9月生まれの人はもとより、他月生まれの人も、昔の人にならって、食生活の中にホオノキを活用すると、良いことが起こりそうです。