11月の誕生木になっているのは「イチョウ(銀杏)」です。
 誕生石や誕生色のように、特定の月に親しむと、運気に弾みがつく木が「誕生木」となっています。でも、なぜ、11月はイチョウなのでしょう。
 今回は、スピリチュアルな観点も含めて、イチョウについて、いろいろ、お教えいたします。
11月がイチョウのわけ
 11月は、各地で赤や黄に色づいた美しい紅葉を楽しめる時期です。
イチョウは、緑の葉を黄金色に変え、見慣れた風景を華麗なものにしていきますね。
 イチョウは東京都や大阪府の木に指定されていることもあって、都会の道路沿いにたくさん植えられ、イチョウの黄金色は、街並みをゴージャスに輝かせていきます。
 イチョウが都会で好まれるのには理由がありますよ。まずは、排気ガスなどの大気汚染に強いという性質。そして、耐火性に優れているので、防災面で期待されているからです。
実際、関東大震災や東京大空襲などの大火の中、火に耐え、生きのびたイチョウは数多いといいますよ。
 しかし、11月に紅葉する樹木は、イチョウ以外にもたくさんありますね。どうして、イチョウが「11月の誕生木」に選ばれたのでしょうか。
長寿の木
 イチョウは「生きている化石」といわれる木です。
 地球が生命の宿る環境となってから、最初に登場した樹木を「現生樹種」といいます。イチョウは、世界最古の現生樹種のひとつで、イチョウの他は、絶滅してしまいました。
 イチョウは、人類の歴史よりもはるかに古い2億年以上前に誕生し、氷河期を乗り越えて、現代まで生き抜いた樹木なのです。
 
こうしたわけで、イチョウは「長寿」の象徴とされてきました。
 現存する数多くの樹木の大先輩にあたるのがイチョウなのです。紅葉する樹木は多数あれど、大先輩に敬意を払うのは当然ですね。
 そんなわけで、イチョウが最も美しさを増す11月の「誕生木」に選ばれたのです。
イチョウのスピリチュアルな力
 イチョウは、神社仏閣に植えられていることが多いですね。これは、イチョウのスピリチュアルな作用を期待してのことです。
 「生きる化石」と呼ばれるイチョウは、現代のなかに、太古を持ち込んでいるような樹木です。いわば、イチョウの周囲だけ、時間が「太古のままストップしている」ようなもの。
 
このように、イチョウは、流れて消えていくものを、「その場に固定してとどめておく」というスピリチュアルな働きを持っています。
 神社仏閣の聖なるエネルギーが流れ出て、薄れてしまっては困ります。そこで、イチョウが植えられているのです。
 イチョウがあると、聖なるエネルギーが固定されて動かなくなります。なので、神社仏閣に行ったら、イチョウのそばでくつろぐことをオススメします。
 特に、11月は、黄金色に輝くイチョウを堪能できますよ。
その美しさに触れながら、のんびりすると、イチョウが固定している「聖なるパワー」を享受できます。また、イチョウ自身が持っている生命力、長寿パワーももらえますよ。
 以上のことを参考に、11月生まれの人はもとより、他月生まれの人も、11月は、イチョウのパワーにあやかってみてくださいね。