夢見術9
私たちは、人生の約3分の1を眠りの中で過ごします。
さらに、その中の何分の1かは夢を見て過ごします。もし、夢の世界を自由にコントロールすることができたら、私たちは、もうひとつの世界を手に入れたと同じくらいの喜びを味わえるかもしれません。そんな思いは古今東西を通じて同じなのでしょうか、世界にはさまざまな夢見の技法が伝えられています。ここで紹介するのは、カルロス・カスタネダという作家がドン・ファン・シリーズの中で紹介している技法。
第一のステップは、眠りに落ちそうになったとき、あるいは夢を見ているときに、そのことに気づくこと。もっとも簡単な方法は、夢の中で自分の手を意識的に見ることだそうです。第二のステップは、ひとつの夢から別の夢へと自由に移り変わること。つまり、夢と夢を意識的に行き来することです。そして第三のステップは、自分自身で意図的に夢を見ること。ここまでくると、夢と現実とが融合するのだそうです。と、書いてしまうと簡単そうなのですが、いざ実行しようとすると、これがなかなか……。
カスタネダ本人も、夢をコントロールするのにかなり苦労しているようです。なお、ドン・ファン・シリーズの中では、夢見の技法が7段階で説明されています。興味のある人は、ぜひ一読してみてください。
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