夢からヒントを得て世の中を変えた…
今回は歴史を変えた人物のお話をしましょう。
ガイウス・ユリウス・カエサル。
英語名のジュリアス・シーザーと言った方がピンとくる方が多いかもしれませんね。
古代ローマ最大の野心家と言われる彼もまた、
夢のお告げに従い道を開いたのです。
さあどのように道を切り開いたのでしょうか?
共和政ローマ期の政治家、軍人、文筆家
「賽は投げられた」
「来た、見た、勝った」
「ブルータス、お前もか」
誰もが聞いたことがある有名な引用句。これはすべてカエサルの言葉です。
ローマの礎を築いたローマ最大の英雄。
政治家であり、軍人であり、文筆家としても有名です。
ガイウス・ユリウス・カエサルは紀元前100年7月、ローマの名門貴族の1人息子として生まれました。貴族ではあっても有力な権威はなかったそうです。
カエサルの母は教育熱心で、カエサルを文武両道の賢い少年に育てました。16歳の時に父が亡くなり家長となり、民衆派マリウス派と元老院派スッラ派の抗争に巻き込まれていきます。
といっても、彼が政治家として花を咲かせたのは30代後半から40代と遅咲きだったそうです。
夫たちよ、妻を隠せ! ハゲの女たらしのお通りだ!!
戦いに勝利し、帰還する将軍は華々しく凱旋します。その際、歓声の中に混じって兵士たちがカエサルに向かって飛ばした野次が「夫たちよ、妻を隠せ! ハゲの女たらしのお通りだ!!」だったそうです。
これは、神々が凱旋将軍に嫉妬しないよう、同時に凱旋将軍が栄誉に溺れないよう戒めるため…という高度なローマ文化らしい考え方によるものだそうです。
ハゲはさておき、女たらしとは…。
実は、元老院議員の3分の1が妻をカエサルに寝取られたというエピソードがあるのです。美女で有名なクレオパトラも彼の愛人でした。しかも愛人同士での修羅場もほとんどなかったという話ですから…どれだけ女ごころが分かる男性だったのでしょうね?
ローマ帝国征服を暗示した夢…
母アウレリアと交わる夢を見た。カエサルは母にのっていた。
カエサルがガリア戦争からローマへ戻る途中、紀元前49年1月9日の朝に見た夢の内容です。
この時、カエサルは夢占い師を同行させていました。その夢占い師は「母は大地。これは大地を征服する夢です」という助言を与えたそうです。
その翌日、ルビコン川を渡って元老院派と戦いました。
結果、夢占い師の言った通り、ローマ帝国の征服に成功。
ルビコン川を渡る前に言った言葉が「賽は投げられた」という名言だそうです。
夢のお告げに背中を押され、歴史に名を残したカエサル。
もしも、母が上に乗っている夢だったら…結果は違っていたかもしれませんね。
他にも気になる夢を見たときは、夢辞典で検索してみてくださいね。