誘拐された娘 おとめ座の神話

バラエティ
 おとめ座は、ある理由(最後に記しています)から、とても神秘的な星座と言われています。

 今年は、女神的なものが運気アップのカギを握っているので、女神のイメージが重なったおとめ座に親しむと吉ですよ。

 今回、そんなおとめ座に関する情報を、お伝えいたします。


おとめ座の見つけ方


 おとめ座を探すときに目印となるのは北斗七星です。

 北斗七星を見つけたら、ひしゃくの柄の部分のカーブをそのまま東に伸ばしてみましょう。すると、オレンジっぽい色に輝く1等星のアークトゥルスが見つかります。さらにそこから南東へと目を向けると、白っぽく輝く星が見つかるはず。これがおとめ座の1等星スピカです。

 おとめ座を構成する他の星は、3等星以下と暗く、判別が難しいので、スピカをもとに、星座サイトなどを参考にしつつ、おとめ座の全体像を想像してみましょう。

 ちなみに、スピカは「尖ったもの」という意味があります。おとめ座に投影された女神が、左手に持つ「麦の尖った穂先に輝く星」なので、スピカと呼ばれるようになったそうです。


おとめ座にまつわる神話


 おとめ座には、女神にまつわる複数の神話があります。代表的な女神は、デメテルです。彼女にはペルセフォネという名前の娘がいました。

 あるとき、冥界(死後の世界)の王のハデスが、女神デメテルの娘に目をつけ、恋をします。でも、自分の娘を冥界に送りたくない女神は、ハデスの目のつかないところに娘を隠しました。

 しかし、ハデスは冥界の王。そんな策略に動じません。すぐに居場所を探し出し、「結婚を許してもらえないなら、連れ去るしかない」と、娘を誘拐してしまいました。

 女神デメテルは、それを嘆きます。彼女は農業を司る女神でもあったため、彼女の悲しみによって、地上の草木は枯れ、作物は生育しません。やがて人々は飢え、死者も出てきました。

 この様子を見ていた最高神のゼウスは、女神の娘を戻すようにハデスを説得しました。

 こうして、娘は母のもとに帰ってきたのですが、すでに娘は12個あった冥界のザクロの実を4個も食べていました。このザクロを食べると冥界にとどまらなければならないのです。

 冥界のザクロの3分の1を食べてしまったので、娘は1年の3分の1(4ヶ月)を冥界、その他の8ヶ月は地上で過ごすようになりました。

 娘がいない期間、農業の女神が嘆き悲しむため、植物が生育できない季節ができました。これが冬の始まりともいわれています。

 おとめ座に投影されているのは、そんな農業の女神デメテルなのです。


神秘的な星座と言われるわけ


 星は、宇宙空間に均等に散っているわけではなく、数千億個という星々が集団を作っています。その一つ一つは「銀河」と呼ばれています。

 私たちの太陽は「天の川銀河」に属している1つの星です。天の川銀河は、薄い円盤型をしていて、円盤のところには星がたくさんあります。しかし、天の川銀河の円盤と垂直な方向を見ると、星があまりありません。夜空に輝いている星のほとんどは、天の川銀河の円盤付近の星なのです。

 おとめ座の付近には、明るい星がほとんどありません。それは、おとめ座が、天の川銀河の円盤と垂直方向の遠い場所にある星だからなのです。

 このため、おとめ座は、天の川銀河のずっと向こうにある遠い宇宙を見通せる「窓」とみなされてきました。おとめ座が神秘の星座といわれる理由は、ここにあります。

 おとめ座の付近には、おとめ座銀河団と呼ばれる2000を超える銀河が集まった場所があるそうですよ。

 あなたも、おとめ座の向こうに、天の川銀河を抜けた先にある他の銀河を思ってみましょう。このようにして宇宙の奥行きを感じるようにすると、宇宙パワーがあなたに注がれてきますよ。




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