「うお座」の名前は知っているけれど、実際に星座を見たことがないという人は多いかもしれませんね。
うお座を構成している一番明るい星でも4等星なので無理もないです。
そんな目立たない星座なのに、古くから注目されているというのは、何か秘密があるからなのでしょうね。
今回は、そんな、うお座について、神話もまじえ、いろいろとお教えいたします。
うお座の見つけ方
うお座を構成しているのは暗い星ばかりなので、見つけ方にはコツがあります。
まずは、ペガスス座を探しましょう。ペガスス座の特徴的な「四角形の星の配置」は見つけやすいですよ。
この「四角形」を目にしたら、その下側と東側に注目してください。そこに、うお座があります。あらかじめ、星座図で、ペガスス座とうお座の配置を確認しておくと探しやすいですよ。
うお座は、1匹の魚で作られる星座ではなく、2匹の魚が「く」の字に、紐でつながれたようになっています。
うお座は、暗くても同じ程度の明るさの星が並んでいるので、ぺガスス座を見つければ、星座全体の形をたどりやすいです。
うお座にまつわる神話
川のほとりに神々が集まり、パーティーを開いていると、突然、100の首を持ち、目と口から火を吹き出す恐ろしい怪物が現れました。
神々は驚き、それぞれ、動物に変身して逃げ出そうとします。以前の「やぎ座」のコラムでは、ヤギに変身して逃げ出そうとした神様の失敗談について記しましたね。
このとき、美の女神アプロディテと、その子である恋の神エロスは、魚に身を変えて川に飛び込み、逃げ出そうとしました。
うお座の2匹の魚は、この親子の神々を表しています。
2匹の魚が、お互いの尾をリボンのような紐で結んでいるのは、
川の中でも離れ離れにならないようにとの母子の情愛の表現なのです。
困ったときにはうお座の周辺を眺めましょう
うお座のあるあたりは、「天空の川」が流れている場所と考えられていました。この川は、怪物に追われて困った神をも助けるパワーを発しています。
暗い星の集まりのうお座が古くから知られていたのは、この場所からやってくる宇宙パワーを、古代の人が直感してのことなのかもしれません。
長いこと伝えられる神話には、どこかしら「真実」が含まれているものです。
宇宙の加護を得られるポイントのひとつが、このうお座の周辺にありそうですよ。それを、うお座にまつわる神話が教えてくれています。
なので、みなさんも、何か困った事態に直面したときには、うお座の周辺を眺めてみてはどうでしょう。
神様をも助けると信じられたパワーを得られるかもしれませんよ。