7月21日の満月は「バックムーン」と呼ばれています。
「バックムーン」と名付けられた満月は、どんな願いが叶いやすいのでしょう。
今回は、7月の満月について、いろいろとお教えいたします。
どうして「バックムーン」?
7月の満月は「バックムーン(Buck Moon)」と呼ばれています。
「バック(Buck)」とは「オスの鹿」のことです。
オス鹿は、冬から春の時期に、木などに体当たりして長くなったツノを落とします。その後、新しいツノが生えてくるのですが、生え始めから3ヶ月ぐらいのツノは、まだ柔らかく、毛皮に包まれているのです。しかし、7月ごろになると、固くなって、ツノを覆っていた毛皮も剥がれ落ちます。
北アメリカの先住民(ネイティブ・アメリカン)にとって、鹿はとても大切な動物でした。肉は食料、毛皮は衣類、ツノはナイフなどの道具になり、彼らの生活を支えていたからです。
鹿の生命力の衰えは、彼らの死活問題に直結します。ツノを「生命力の象徴」とみていた彼らにとって、オス鹿が元気にツノを再生させる姿は大きな喜びでした。
7月にオス鹿のツノの再生が完了することから、7月の満月がオス鹿に再生のパワーを送っていると考えられました。こうして、7月の満月が「バックムーン(オス鹿の月)」と呼ばれるようになったのです。
この呼称は今では、世界的にポピュラーなものとなっています。
日本でも、7月の満月は、「バックムーン」を和訳した「牡鹿月(おしかづき)」と呼ばれるようになってきました。
「バックムーン」への願い事は
バックムーンへの願い事の定番となっているのは、健康と仕事に関するものです。
「生命力の象徴」とみなされていたツノに、再生のパワーを与える7月の満月に、まず、健康増進が願われました。
続いて、鹿はネイティブ・アメリカンの生活を支えてくれる大事な存在。生活の糧でもありましたから、生活を安定させる仕事運のアップも祈願されるようになったのです。
健康や仕事の不安がある人は、バックムーンが、状況を良い方向に変革させるパワーを送ってくれそうですよ。
あいにくの曇天で月が見えなくても、月のある方向に気持ちを向けると、バックムーンとのつながりが持てます。
元気に再生するオス鹿のツノのイメージに、みなさんの健康や仕事に関する運気が高まるイメージを重ねてみるとよいでしょう。
すでに、願いどおりの状況を得て、喜んでいる自分を先取りするのがコツです。
鹿は日本人にとっても、古くから神聖な存在ですから、鹿のイメージは、日本人にも有効に作用しますよ。
星座のパワーも活用しましょう
古くから、満月への祈りには、その位置にある星座の力も借りると効果的だといわれてきました。7月21日は、6月と同様、やぎ座のところに月が位置しています。
やぎ座は、「地道な努力」「粘り強さ」「責任感」といったキーワードに関することをサポートする星座といわれてきました。
バックムーンに健康や仕事に関する願掛けをしたら、健康運アップに関しては、生活のリズムを整えるとか、食べ物に気を配るなど、日々の生活の質を上げるための地道な努力も忘れないようにしましょう。
また、仕事運を上げるには、自分に与えられた役割の責任をきちんと果たすように心がけてみてください。
そうすると、やぎ座のサポートもいただけ、7月の満月パワーを濃厚に受け取ることができます。以上のことを参考に、7月の満月「バックムーン」を楽しんでみてくださいね。
バックムーンの月の出は7月21日の夜7時頃、月の入りは7月22日の明け方4時頃となりますよ。