9月21日は、国連が定めた平和の記念日。
「非暴力と世界の停戦」を世界に呼び掛ける日となっていますよ。
みなさんも、この日にあやかって、「敵対行為の停止」を意識してみると良いことが起こりそう。
今回は、あまり知られていない「世界の停戦と非暴力の日」について、あれこれお教えいたします。
「平和の日」制定の経緯
「国際平和デー」が制定されたのは、1981年のことでした。
地球上のあちこちで戦争が絶えません。また、戦争のない場所でも、暴力行為は、さまざまな形で横行しています。
でも、そんな場所にいる人たちが闘争好きというわけではありません。「平和」は、すべての国、すべての人々にとって共通の理想です。
少数の人が「平和」を望んだだけでは、地球規模での平和の達成は、なかなか難しいものがあります。そこで、国際平和を推進していく日を制定して、世界の人が、一斉に「平和」を意識する機会を設けよう。そのために、「国際平和デー」が、1981年に制定されました。
2002年以降は、単なる「国際平和デー」ではなく、もっと具体的に、
「停戦と非暴力の日」として、毎年9月21日、すべての国と人々に、敵対行為を停止するように国連が働きかけています。
9月21日に、国連本部ビルで「平和の鐘」が鳴らされますよ。この鐘は、国連加盟国60ヶ国の子どもから集められた硬貨で日本政府が鋳造して、国連に寄贈したものです。
この鐘には、「世界絶対平和万歳」と刻まれています。
違いを認め合うことが大事
「陰陽和合」という言葉があります。「陰」と「陽」という、異なる要素が結びつく(和合する)ことで、新しい何かが生まれる。それを意味する言葉ですが、
これは自然界を貫く法則です。
たとえば、花びらの中を観察してみると、「めしべ」という「陰(女性原理)」と、「おしべ」という「陽(男性原理)」の生殖器官があることがわかります。
異なる性質(役割)を持っためしべとおしべですが、異質な部分が気に入らないと言って、めしべとおしべが戦い合うことはありません。陰陽和合により、「子孫(種子)」を作り出していきます。
異なる性質を持ったものが協働すると、宇宙的な「創造の原理」にスイッチが入るというわけなのです。この自然界の法則は、人間社会にもあてはまります。
自分と異質な者は敵だ。だから、滅ぼさなければならない……。このような極端な発想に傾いていくのではなく、自分と異質な者は、自分にとって創造のパートナー。協働することによって、何が生まれるだろう。こういった、自然界の創造原理を踏まえた発想が大事です。
9月21日の「停戦と非暴力の日」だけでもいいので、このような発想を大切にし、
宇宙全体を貫く「創造の原理」に、あなたの気持ちを共鳴させてみましょう。
最初の一歩は
とは言うものの、なかなか、異なる思想や価値観を持っている人と仲良くなるのは難しいものです。
なので、最初の一歩は、「責めない」。
ここから始めましょう。
9月21日の「停戦と非暴力の日」だけは、イラッとくることがあっても、その人を責めないように意識してみましょう。どうしても、責める気持ちが抑えられない場合は、「かわいそうな人だ」という視点で眺めてみましょう。そのことで、心の距離が置けるので、責めたい気持ちが鎮められます。9月21日は、他人を責める気持ちを制御してみましょう。
もっと、進んで、自分とは異なる世代、性別、特技、資質などを持っている人と仲良く過ごし、一緒に何かを作ってみてもいいかもしれません。作るのは、平和への願いを込めた折り鶴、今後のプラン、料理……など、いろいろありますね。
異質な者の和合から生まれる創造的な行為は、宇宙から祝福され、双方に大きな恩恵が与えられますよ。