梅は、古くから、開運に役立つ植物として知られてきました。特に、開花の頃の梅パワーは、運気アップに最高だといわれていますよ。
そんなスピリチュアルパワーをいただける絶好の機会を見逃す手はありませんね。
今回は、縁起の良い梅の花について、ベストな鑑賞の方法も含めて、いろいろとお教えいたします。
かつてのお花見は
今の「お花見」といえば「桜の花を見ること」ですが、これは、平安時代以降に定着したものです。奈良時代の「お花見」は「梅の花を見ること」でした。
まだ雪が残る早春、他の植物に先駆けて梅は花を咲かせます。
そんな梅は、出世や開運を象徴する植物として重視されてきました。
「令和」の元号も、梅の花の鑑賞から生まれたものです。奈良時代にまとめられた万葉集にある「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ(初春の良い月で空気は清く澄み、風がやわらかくそよいでいる)」の部分から、「令」と「和」の文字が選ばれて「令和」となりました。
「令和」が選ばれた文面は、天平2年正月13日(現在の2月8日頃)、大宰府の長官だった大伴旅人の邸宅で開かれた宴会に集まった32名の役人が、梅の花に関する歌を詠んだ状況を記したものでした。
つまり、奈良時代の「お花見」の様子を記したものなのです。
梅のスピリチュアルパワーとは
邪気を祓って清浄になった後、開運をもたらす良好なパワーを注ぐ。これが運気アップの手順となりますが、
梅は、この2つを同時にやってくれるのです。
かつては、災難消除、邪気封印のため、敷地(特に鬼門の方角)に梅を植えることは珍しくありませんでした。「令和」の典拠となった文面は、庭に植えられた梅に関するものでしたが、魔を祓い、庭を清浄な気配にするために梅を植えていたのです。
梅には、空間を、スピリチュアル的に清浄なものとする働きがあります。なので、
梅のそばに行くだけで邪気払いとなるのです。
また、開花の時期は、植物が最も強くエネルギーを発散させているときでもあります。つまり、梅の花を愛でに行くと、浄化されるだけでなく、
開運をもたらすパワーを梅からたっぷりといただけるというわけなのです。
効果的な梅花の鑑賞法
梅の花には、紅色と白色があります。昔から、紅白は、代表的な「縁起の良い色の組み合わせ」です。
開運効果をさらに高めたかったら、紅色と白色、双方の梅花を同時に鑑賞してみましょう。
梅の名所には、紅色と白色、両方の梅が植えられていますが、注意点がありますよ。
紅梅の方が白梅よりも、若干、開花の時期が早いのです。行ってみたら、紅梅は咲いているが白梅はまだ咲いていなかったり、紅梅が咲き終わり、白梅だけだった……。そんなことにならないよう、
開花情報を確認して、紅白の花が同時に楽しめる時期に出かけてみてください。
目で愛でるだけでなく、花から溢れ出る香りを鼻で愛でるのも大切です。
梅のパワーを心の奥深いところまで浸透させるには、視覚だけではなく、嗅覚からの刺激も活用してみてください。開運効果がいっそう高まりますよ。
以上のことを参考に、梅の花を楽しんでみてくださいね。