恋愛は脳のバグ?

対人・恋愛
 ふだん、しっかりしているのに、恋愛になると、急にメンタルが弱くなる人がいますね。「恋は盲目」とは、そんな人のことを指す言葉です。

 恋に落ちると、正常な判断ができなくなる……。ここから、恋愛感情は「脳のバグ(不具合な状態)」だと言う人もいますね。

 いったい、どのような人が、「恋に盲目」になりやすいのでしょう。

 そして、恋愛における「脳のバグ」を防ぐには……。

 今回は、そんな恋愛感情について、いろいろとお教えいたします。



シェイクスピアの言葉


 「恋は盲目」という言葉は、イギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品「ベニスの商人」の「恋は盲目で、自分たちがいかに愚かなことをしているのか分からないものね」のセリフから取られたものです。

 「盲目」は、「他のものが見えなくなるほど、理性的な判断ができなくなる」の意味で使われていました。

 日本において、「恋は盲目」の有名な例としてあげられるのは「八百屋お七」です。お七は江戸時代の女性ですが、大火事が起こり、避難先で出会った男性と恋仲になりました。彼に会いたい一心で、「再び、大火事になれば会える」と思いつめ、お七は放火をしてしまいます。江戸時代の放火は大罪(死罪)であったため、捕まったお七は鈴ヶ森刑場で火あぶりにされたと伝えられています。

 この事件が人々の心をとらえ、小説、落語、歌舞伎、人形浄瑠璃、日本舞踊、浮世絵など、お七をテーマとする作品が数多く生まれました。

 恋に盲目になったお七に共感する人が多かったのは、恋をすると「脳のバグ」が起こりやすいことを、多くの人が感じていたからなのでしょう。



「一心同体」は要注意


 素敵な恋愛が、お七のように大失敗にならないようにしたいものですね。まずは、どんなときに「恋は盲目」の状態になりやすいかを知っておきましょう。

 一番アブナイのは、相手と自分が「一心同体」だと思い込むことです。大好きな人が笑うと自分も嬉しくなり、大好きな人が悲しむと自分も悲しくなる……といった感じで、自分と相手の同化が進むほど、恋の相手しか考えられなくなり、理性的な判断力が失われていきます。

 恋愛において相手との深い絆を感じるのは、自然な心の反応ともいえます。でも、自分を失うほど、相手と同化しないように気をつけましょう。「脳のバグ」が起こってしまいますよ。



他人の感情をよく知りましょう


 ゲームなどのバーチャルな世界にひたりすぎると、リアルな人間が持っている感情がわからなくなってきます。

 バーチャルな空間にいる相手は好ましいリアクションをしてくれますが、リアルな人間の場合は、感情への寄り添い方を間違えると、心地良い反応をしてくれません。「だから、リアルな人間との付き合いはめんどくさい」と、バーチャルな世界に、ますますハマらないように気をつけましょう。

 世の中には、このような人をターゲットにする悪い人がいたりしますよ。常に、バーチャルな世界にいるキャラクターのように心地良いリアクションを返し、その人をトリコにしていくのです。彼らの目的の多くは、「恋は盲目」の状態、つまり、理性的な判断力を奪うことで、財産などを奪うことにありますよ。このような詐欺師にひっかからないようにしましょう。

 確かに、感情を持つリアルな人間との付き合いは、面倒くさいものがあります。でも、恋愛を騙る詐欺師にひっかからないためにも、リアルな人付き合いから生じる感情の軋轢などを回避せず、他人の感情を読む練習をしておきましょう。

 そうすると、心地良い気分にさせてくる人が寄ってきたとしても、ただちにその人にぞっこんにならず、「おや、何か変だな」と理性的な判断力がキープできますよ。

 以上のことを参考に、「恋は盲目」というアブナイ状態を回避し、素敵な恋愛を育んでいきましょう。



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