「チャクラ」という言葉を聞いたことがあるけれど、よくわからない……。
そんな人が少なくないかもしれません。
そこで、今回は、ある意味、「日本人が最も重視してきた」ともいえる「第2チャクラ」について、いろいろとお教えします。
第2チャクラとは
「チャクラ」とは、スピリチュアルなエネルギーが出入りしているポイントが集結している部位。
数については諸説ありますが、現在は、「7つのチャクラ」という考え方が一般的です。
チャクラは、人体の下から順番に数えていきます。第2チャクラとは、下から2番目のチャクラ。おへその少し下のあたりにあり、古来、日本人には、「丹田」として親しまれてきた部位に、ほぼ一致します。
「丹田」とは、「スピリチュアルなエネルギー(気)を蓄えておく場所」の意味です。
なので、第2チャクラは、「気」の蓄電池のような部位といいかえることもできます。
第2チャクラの秘密
スピリチュアルなエネルギーの「倉庫」が、どうして、おへそのあたりにあるのでしょうか。これには理由があります。
生物の進化の過程で、最初に腸が発達し、腸のまわりに神経系ができました。その後、進化の階段をのぼるうちに、生物は脳という器官を持つようになるのです。クラゲやイソギンチャクには、脳がありません。腸が、脳の役割を果たしているのです。
実は、私たちも、お母さんのお腹の中で最初に形作られるのが腸。そこから、胃や食道などが1本の消化管として形づくられ、その後で、脳ができあがっていきます。人間も進化の過程をたどるように、体が作られていくのです。
進化の過程を考えると、腸が「第1の脳」で、私たちが「脳」と呼んでいる器官は、腸に続く「第2の脳」と呼ぶべき部位。
昔の日本人は、「大切なことは頭ではなく、腹で考える」という概念を持っていました。「重大な決心をする」ことを「腹を決める」と言ったりしますが、「腹(腸)」が「第1の脳」であることを知っていたのでしょう。
この重要な「腹」に十分なパワーを供給できるように、スピリチュアルエネルギーの倉庫「第2チャクラ(丹田)」が隣接しているのです。
第2チャクラのことを「スワーディシュターナ(スヴァディシュターナ)」と言ったりもしますが、これは「本当の自分」という意味です。見た目は善人そうにふるまっている「悪人」を「腹黒い人」といいますね。その人の正体を、腹の色であらわすのは、
第2チャクラの周辺に「本当の自分」があることを、昔の人が知っていたからなのでしょう。
第2チャクラの高め方
物事に動じない、落ち着く、覚悟する、勇気があるという意味の言葉として「腹がすわる」があります。
現在のように、かつて経験したことがないような出来事が次々に起こるような時代こそ、第2チャクラ(丹田)にパワーを満たし、「腹」を強化しておく必要がありますね。
その方法を3つ、ご紹介しておきましょう。
まず、足を前に投げ出した、いわゆる「体育座り」をします。その姿勢のまま、お尻を左に右にと動かして、ゆっくり前進してみましょう。進みきったら、また後に戻って、同じことを、無理のない範囲で繰り返します。これだけで、丹田が活性化していきますよ。
運動できない場合はイメージを使いましょう。頭頂から宇宙のパワーが入り込んで、背骨をつたい、おへその下に溜まっていくイメージが有効です。具体性を持ったイメージがやりやすいという人は、たとえば、頭頂から清らかな水が流入し、おへそのあたりに満ちるというものでもOK。いろいろアレンジしてみましょう。姿勢は、立っていても、座っていても、横になっていてもいいです。
ヒスイ、黒水晶のパワーストーンの活用もオススメです。おへそのあたりにくっつけたり、手に持って、石のパワーがおへそに流れ込むイメージを持ったりすると、第2チャクラが活性化していきます。
以上のことを参考に、第2チャクラに、スピリチュアルなエネルギーを満たしてくださいね。